パパラギの里のモットー

パパラギの里 素懐文

その里は 北国の山合いにある

そこは から松の木立が繁り

木漏陽が映す たたずまいは

草花や小鳥たちと共に

癒しに充ち

やわらぎのの香りが漂っている


その里の住人たちは

静閑の中にあって

尚 静けさを保ち

善意に満ち にこやかである


子どもたちは 護られた空間で

一層 すこやかに遊び

老人たちは 重ねた経験を慈愛に変え

哀しき者は 悲しみで癒され

喜びは 歓びで更にあふれる

こんな里が かってあったろうか


そこは

誰の物でもなく

ゆえ 伝承されず

誰かが 誰かを指導せず

自己が 自己を見い出す


それぞれが それぞれの

哲学 思想を持ち

技芸 境涯を持つ

それでいて 自然(じねん)の森をなし

豊かなつながりをみせている

時折 訪ねる旅人は

一宿の者あり

ここぞーー

と生涯の荷をほどく者あり


また生活(たつき)の哀しみを

背負い来る者あり


人間の人間なればこその求道(ぐどう)

探求にとどまる者も者もある

いつの時も門戸は開かれ

いかなる条件をも問わない

こんな里が かってあっただろうか


言葉に依らず

ものに依らず

自己が自己を開放する

安らぎ生活


一人は皆のために

皆は一人のために

この言葉を誰もが心にする時

この生活(くらし)が生まれ

この里が生まれた

そして 今をも

生き活きと歩き続けている


パパラギの里

〒028-4132 岩手県盛岡市渋民字愛宕53-8

TEL  019-683-1469(FAX兼)

MAIL  sato.paparaginosato@gmail.com