雨、カエルとかえる。

  朝から大雨警報が鳴り響いていたその日の午後、遠鉢から紹禀さんが戻られました。

  ちょうど秋田方面にいらしたため道中あちこちで川が大雨により増水し、山の近くでは土砂崩れなどが起こっており迂回に迂回を重ねてなんとか盛岡市までたどり着かれました。

  一安心しながら、ふと傍を見ると可愛らしい同乗者がいたのです。
 なんと、車のエアコンの送風口に小さなアマガエルがいつの間にか潜んでいたのです!

『干からびちゃうよ?ね?こっち、こっちだよ?』

 運転しつつ、可愛らしい同乗者を気遣いつつ、紹禀さんは北へ北へと車を走らせ、無事に里にたどり着かれたのでした。
 着いてすぐ、可愛らしいお客様は、車の鍵で「ちょんちょん」とつつくと思いの外スムーズに下車してくれました。
  やや小雨の中、お寺の池の岩の上にご案内いたしました。

 長旅でお疲れだったようで、しばらくじっとしていました。(写真にはありませんが、夜、お寺の玄関まで足を運んでくれました。)



  このように、 里には様々な方がいらっしゃいます。
  過ごし方も様々です。どうぞ皆さんもお気軽にお越しください。(S)

パパラギの里

ここは東北の町はずれ。 老若男女が共生する、学びの里です。 悩みのある方、 立ち止まって自分を見つめたい方、 坐禅などを通して心を鎮めたい方に いつでも門が開かれております。 緑に囲まれた里の 日常をお届けしていきます。

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