里の桜が咲きました!

「三重さんの桜」と私どもが呼んでいる、古木の桜がやっと開いてくれました。

一昨日は何弁かしか咲いていなかったのが、昨日・今日と温かく、ほぼ満開状態に。

これは、昨日の午後撮ったものです。


「三重さん」とは、このお寺が出来る少し前にいらしてそのまま亡くなるまで住んでおられた方です。

京都で45年間求道の生活を続け、その後何年か一人暮らしをされたあとに、縁あってこちらへ来られました。和尚様について学びたいというお気持ちが強かったのです。

そのときなんと、78歳。


三重さんはとてもインテリでいらして、また娑婆のことは全くといっていいほどわからなかったのです。お財布をいちども持ったことがないという、稀有な方。

笑顔が美しく、いつもにこにこされていて、野の花やこうした木の花を愛しておいででした。

余談ですが、91歳で息を引き取る1週間ほど前には、生きながら仏国土を体現されたのか、とても崇高なお姿になられたのをよく憶えています。


夕陽に映え、三重さんの桜は、幹がぼろぼろになってもこうしてまた香りとともに姿を見せてくれました。



パパラギの里

ここは東北の町はずれ。 老若男女が共生する、学びの里です。 悩みのある方、 立ち止まって自分を見つめたい方、 坐禅などを通して心を鎮めたい方に いつでも門が開かれております。 緑に囲まれた里の 日常をお届けしていきます。

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