弥生3月
ご無沙汰しております。
あの大雪からもう1ヶ月経ち、すっかり早春の趣となった、盛岡渋民の地。
しかし、その世界に色はなく、茶色だらけ。少し日陰に残った雪があるぐらいで、あとは真っ青な空。
そして、よく見渡すと、庭には芽吹き始めた木々の枝枝や雪の下でじっと我慢していた草草の緑。
それらが日光を浴び、徐々に立ち上ったり芽を膨らませたりしています。
まだ雪が残っていた頃、しばれてしまったモミジの一部。枝についていた種の茎だけが、くっきりとシルエットを見せていました。
そして今月の初旬から、白鳥他渡り鳥たちの帰還が始まりました。
こうした隊列が、幾度も幾度も私たちの住む里の上の空を飛んでゆきます。
よく見ますと、足は延ばしており、その足にはしっかり水かきがついているのがわかります。羽を広げ、気流に乗って効率よく飛んでいかないと、長旅はとても疲れるだろうな、と思いました。
こちらは、里の丘を下りた4号線沿いの田んぼに一時的にえさを求めてやってきた白鳥たち。
色が薄黒いのは、まだ子供のしるしです。
鳴き声が独特ですから、私たち人間ばかりでなく、カラスや雀も(何事か?)と静観するのが面白い。それに実は白鳥は獰猛らしいですからね。
白鳥は今朝も飛んで行きました。
遠目には黒い羽根に腹の白い、恐らく雁も同じ頃同じように帰ってゆきます。
時には月夜の晩に飛んでいる白鳥たちは、何を頼りにどんな勘をもって行き来するのか、本当にその生態の不思議には──どの生物にも言えますが──ため息が出るばかりです。
まだ寒い空。しかし確実に春のカーテンがゆっくり開いたようです。
時折爆音で飛び去る自衛隊の戦闘機が、わざとなのか、体を斜めにして(Gがかかり過ぎはしないか?)見せてゆくことも・・・。
日中の陽気に救われながら、私たちも動きやすくなってきたところです。
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