令和3年、明けましておめでとうございます

遅ればせながら、新年のご挨拶申し上げます。

皆様にはどんなお正月を過ごされたでしょうか?


私どものお正月は、まず坐禅から始まります。

下の写真は、歳末坐禅も行った禅堂です。


幸いに明るく晴れた元旦、午前10時から、最初の坐禅を行いました。

そして、本堂にて、日常読んでおりますお経を大体皆通して唱経し、ここで初めて皆と

「明けましておめでとうございます」

と合掌しました。祭壇のお花も華やかに、和ろうそくの炎の揺らめきもよかったです。

和尚様のお話は、「元旦」の意味合い、元・原点に戻って新生し、新たに一歩を進めたいというような内容でした。



禅堂に入る際、拝む「阿修羅様」にも鏡餅がお供えされています。



そして、女性陣はエプロンをつけ、お節を食堂(じきどう)へセッティングするため、丁寧にお皿や箸を並べました。

お雑煮は、今年久しぶりに参加された岡山出身の方によるもので、岡山風。

聖護院大根、人参、丸餅、そしてブリの切身が乗せられ、上に春菊が飾られます。


とても美味しく、おかわりで大きな丸餅を三つ食べた方もいます。

下は一~三の重に詰められた色とりどりのお節。


上は、筑前煮。この辺ではお煮しめにすることが多いのですが、作った方は大阪出身の方。

これらはかまぼこ以外、すべて手作りです。

養生されている尼僧さんには、食べられる品を入れたおひとり分が用意されました。

右端の小さなお皿は、「鳥獣供養」といって、生き物たちと一緒に頂く、という意味でひとさしのご飯やおかずをお供えするためのものです。

(食事のあと鳥獣台にお供えすると、いつも番いのカラスなどが来て、きれいに食べてくれます)


ご縁の深い学びの仲間、ここに住んでいる方々と一緒に元旦膳を頂きました。

真ん中のは、手作りの燻製のお肉やチーズです。

八幡平の酒造「鷲の尾」で出している美味しいお屠蘇を回して乾杯、しばらくの間皆さんと和気藹藹、無事に年を越せた喜びを分かち合いました。


そして、2日には、恒例の書初め。


皆それぞれ、書きたい文字を書きます。

住職の言葉は、今年一年の心の訓戒として、この写真の奥の薄いカーテンの裏の壁に掲げられます。(右の男性は、前住職・方丈様です)」

文字は『燈心』(とうしん)。

自分の心の中の灯を消さず、しっかりと学んでいこう、ということです。




さあ、もう今日で睦月も6日目となりました。

今年は厳冬も厳冬、この辺では毎日マイナス10度近い寒さで、マイナス5度ぐらいだと、

「今日はちょっとあったかいね」なんて言葉も出るくらいです。


全国的に寒い年(冬)のようですね。皆様もどうぞお気を付けくださいませ。


またウイルスの問題はまだまだ続きそうです。

こうなれば、辛抱できるか否か、どれくらい工夫できるか、また助け合うことなどがかなり大事になってくるのではないでしょうか。


政府の判断に任せず、お互いにしっかりと身を守りたいものです。

そして、いつか来る平安な時のために、力を養ってまいりましょう。


本年もどうぞよろしくお付き合いください。

                                    合掌

パパラギの里

ここは東北の町はずれ。 老若男女が共生する、学びの里です。 悩みのある方、 立ち止まって自分を見つめたい方、 坐禅などを通して心を鎮めたい方に いつでも門が開かれております。 緑に囲まれた里の 日常をお届けしていきます。

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