皐月 お朔日

先月は、お客様が多い月でした。

あと一日、卯月の更新を、と思っていたら、あっという間に越してしまいました。


もう散ってしまった、春のお花たち。

小冊子5月号の表紙には、モクレンを使いました。


カラーで載せたいくらいきれいな空でした。ゴッホが描きたかったのがわかります。

そして、梅も一緒に咲きました。


梅は、この地が寒すぎてか、このくらいしか花をつけません。でも、年々増えています。

そして、桜。

表紙にと迷った、古木の桜。まだ雪を頂いて美しい山を背景に。

こちらは雪柳。日を受けて、真っ白に輝いてくれました。レンギョウは一番最初に咲いて、まだ健在です!


そして、ちょっと過ぎてしまった水芭蕉。何の穢れもない、農場のある地域で撮ってきました。

次は、岩手の農業試験場の桜です。


とても大きくて、見上げる桜です。しだれはこのころまだでしたので、写せませんでした。

今は、(種牛などを研究している農場のため)気軽に出入りできませんけれど、犬の散歩などで広大な農場に車で来て、敷地内を流れる小川で遊ばせたり、どこまでも続く小道を歩いたものです。

キツネや鹿もいるんですよ!



仲間の薫さんとさとみさん。

庭に戻ります。枯葉が積もった場所に、まず雪割草が咲き、次にこのイチゲが咲きました。

可憐ですね。ほんとうに小さくて、可愛らしいです。


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さて、前回もご紹介した、子供たちの写真の続きをご紹介します。

弟の方は、今度小学3年生。

また宗鑑さんと「托鉢したい!」という願いが叶いました。出かける前の様子から。




優しい紹禀さんが、網代笠をしっかりと被らせてくれています。

下は、朝から草鞋を履いていたT君。

さあ、観音様のところで出発のお経を唱えます。ちびっこ坊主もきれいな合掌。



前が、宗鑑さん。T君。T君の祖母であるYさん。3人でご近所を一時間半ぐらいまわりました。


きょろきょろしながらも、手を合わせ、宗鑑さんの真似をするT君。

自分で編んだ草鞋は大活躍です!



帰ってきて。皆から

「よく頑張ったね!」「偉いね!」

と褒められ、満面の笑顔になったT君でした。前回の托鉢では、まわった家の方からお菓子をもらったのを覚えていて、

「今度はお菓子なかった」

と言っていましたが・・・。


そして、お姉ちゃんのほうは、さとみさんたちと、牡丹餅つくりをしました。

小豆は勿論、里の畑で採れたものです。

可愛い手で、美味しそうな牡丹餅がたくさんできました。

皆でおなかいっぱい、いただきました。


そして、翌日。二人へのご褒美を兼ね、宗鑑さんは花巻の宮沢賢治記念館の近くにある、「童話村」へ二人を連れて行ってくれました。

あいにく雨で、ちょっと寒いなか、T君は大喜びだったとか。

その帰り、花巻名物にもなっている長いソフトクリームに挑戦。お姉ちゃんのほうはあまりにも大きくて、困ったそうです。


すごく喜んでいるのがわかりますね! 「箸で食べるの、おかしい!」とはお姉ちゃん。

二人とも、いい日になったでしょうか?





こうして、優しいお姉ちゃんとやんちゃな弟のお寺生活(朝4時45分に起床、坐禅・読経・掃除・作務など)は無事に終わりました。またいつでも来てほしいです。




そして、長くなりますが、畑も始まりました。

こちらは4月21日の写真です。広大な畑をお借りし、まずは「今年もよろしくお願いします」

と手を合わせ、お経を唱えました。

耕運機で畑を起こし、草や枯れたものをすき込み、肥料を入れます。

良い野菜がたくさん採れますように。





最後に、雫石町の方からいただいた、桜の根っこ(左下の黒いもの)を生かすために、和尚様がご自分で見つけられていた、龍に似た枯れ木を組み合わせ、さっと生け花をしてくださいました。

今は、右の花が山吹になっています。


筍をたくさんいただいた4月。何度も料理して堪能しました。そちらの写真は今回は載せませんが、女性陣も、また尼僧さんも頑張っています。


それではまた。covid-19は岩手でも増え始めています。

どうか皆さん、くれぐれもお気をつけて。

                                      合掌


パパラギの里

ここは東北の町はずれ。 老若男女が共生する、学びの里です。 悩みのある方、 立ち止まって自分を見つめたい方、 坐禅などを通して心を鎮めたい方に いつでも門が開かれております。 緑に囲まれた里の 日常をお届けしていきます。

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