令和6年明けましておめでとうございます

早くも松が明けました。遅ればせながら、新年のお祝いを申し上げます。




昔は15日までが松の内でしたので、16日は小正月で又お餅をついたり、お寺に参拝したりしたものです。今もそうした習慣は残っていると思いますが、いかがですか?


まずは、令和5年歳末の様子から少しずつご紹介いたします。


こちらは本堂の祭壇です。大掃除の後、私どもお寺の独特な生け方で植物をしつらえますが、今は緑も殆どないため、カスミソウを使っています。

一番大きな鏡餅を祭壇にお供えしました。

そして31日は、いつも神社の雪かきをさせて頂きます。しかし今年は一度降った雪が解け、また凍ったりしておりました。数名が出かけ、できるだけ参道を綺麗にしてきたそうです。(神社の管理の方からは、この日、御礼として逆にお神酒をお供えして頂きました)


28日頃から、手分けしてお節をを作ります。定番の黒豆・伊達巻・なます・卵焼き・栗きんとん・蒲鉾(は買います)・田作り・数の子・そして今年は松風も作ってみました。

大晦日はてんやわんや。三の重のほか、お煮しめ(これにもかなりの食材を使います)や鴨肉の燻製、お供えいただいた海老などいろいろお更に用意します。お飾りの緑は南天の葉やブロッコリーも使いました。


そして午後11時半より1時間の坐禅をし、就寝。


翌日は午前10時より坐禅、読経。二人の尼僧さんが木魚と鐘を担当し、和尚様が礼拝されました。


参加された方々と共に、新しい年をお経を唱えて迎えたのです。この後、二人の尼僧さんのお説法をいただきました。

12時頃から、いよいよ正月膳につきます。里人以外にもこの日だけ見える方も含め、今年は13名でございました。

そして地元の「酔仙」というお神酒で乾杯し、箸を取ります。時間を忘れ、歓談しながら美味しく頂いた楽しい時です。

ちなみにお雑煮は、岡山から届いた(お米作りから餅つきまでをして頂いている方より)美味しい丸餅・東北のお出汁(昆布と鰹節でとります)で大きめの大根と飾り切りの人参・鶏肉・いくらが入り、上に芹をあしらいます。

皆さんおかわりしてくださいました。


知足観音様にもお鏡餅やお花が供えられ、またお天気もよかったので窓から陽射しが降り注いでいます。


なんという晴れ晴れしい山の姿でしょうか。


しかしこの後、地震が石川や富山を襲ったのは本当に青天の霹靂というべき驚きでした。

盛岡は震度3でした。

今もまだ行方不明の皆さんが大勢いらっしゃいますので、とうとう国旗は出さないでしまいました。お一人でも早く見つかっていただきたいものですし、寒い時期、どうか皆さまがお身体の調子を崩されないことを祈るばかりです。


その後の海洋保安庁と旅客機の飛行機事故といい、重ねての不幸に、言葉も出ませんでした。

被災地へ向かおうとされた選ばれた皆様の死は、何とも痛ましく、悲しいです。ただ、旅客機の乗客が皆さん一人残らず無事であったことは何とも幸いでした。


こうした天災や人災が教えてくれることは、やはりいつでも我々はそうした運命を受ける可能性がある、だから心して今を生きよ、ということではないかと感じます。



こちらは、今全国行脚に出ています小原宗鑑さんが、屋久島へ渡るときの日の出。元旦の朝ということです。



美しい自然も、時には脅威になります。

また今年、悲喜こもごも何が起きるかわかりませんが、どうか皆さまがお健やかでお幸せな一年になりますよう、里人一同、心からお祈り申し上げます。


本年もどうぞ宜しくお願いいたします。                     合掌


パパラギの里

ここは東北の町はずれ。 老若男女が共生する、学びの里です。 悩みのある方、 立ち止まって自分を見つめたい方、 坐禅などを通して心を鎮めたい方に いつでも門が開かれております。 緑に囲まれた里の 日常をお届けしていきます。

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