可愛い修行者

一月もそろそろ終わりに近づいてまいりました。


今月初めに、冬休みを利用して北海道の小学1年生の男の子が1週間の修行体験に来ました。

とてもかわいいその子は、T君。

3人兄弟の真ん中です。


一人で新幹線に乗って、やってきました。

朝5時からの坐禅にも出て、読経・お掃除・朝粥の一連を毎日体験。

その中で、箸使いがあまり上手でなかったので、練習用の箸を買って、特訓しました。



とても器用で、工作が好きというT君は、草鞋を編んでいた尼僧さんの隣で、自分も編み始めました。


完成した草鞋です。何と上手でしょう!



雪かきでは、車の雪を下ろすと、自分にかかってかわいい。

「北海道より寒い!」

と言っていました。



またある日の市内托鉢の際、宗鑑さんの見学をするため、車で彼のお婆ちゃんとついていきました。写真は、見送る和尚様。


見学の途中で「カッコいい!‼僕もやりたい!」

と言い始め、急遽托鉢者の後ろについて合掌することに。

なんと1時間半くらい、やり続けたそうです。

すると、街の人たちが可愛い男の子がついてきたというので、お菓子やらたくさんくださって、いつもよりお布施も多かったとか。


後で聞くと、「おもしろかった!」。

お婆ちゃんも心配してついていったので、寒くて大変だったと思いますが、彼にとっては人生初の托鉢の真似事で、きっと心に残る体験だったことでしょう。


夜はちょっと泣いたこともありましたが、若い男性陣も一緒に寝てくれて、あまり寂しくはなかったようです。

工作で本格的な剣を作ったり、草鞋を編んだり、きちんと修行もして立派に一週間を過ごしました。



帰る日、手作りの立派な表彰状をもらったT君。満面の笑顔で、帰っていきました。


これからもお休みの時は是非来てほしいです。

私たちも可愛い修行者に毎日良い刺激を受け、随分と楽しかったです。

ありがとう、T君!またね!

パパラギの里

ここは東北の町はずれ。 老若男女が共生する、学びの里です。 悩みのある方、 立ち止まって自分を見つめたい方、 坐禅などを通して心を鎮めたい方に いつでも門が開かれております。 緑に囲まれた里の 日常をお届けしていきます。

0コメント

  • 1000 / 1000